プロボノ:エチオピア人難民認定申請者の難民認定


February.15.2017

English: Orrick Assists Ethiopian Pro Bono Client in Successful Application for Refugee Status in Japan 

オリックがプロボノ活動の一環として支援したエチオピア人の日本における難民認定申請者が、出入国管理及び難民認定法に基づき、難民と認定されました。

日本においては難民認定者数が国際的にみて極めて少ないレベルに留まっています。2016年に10,901件の難民認定申請がされたのに対して、同年に難民として認定されたのはわずか28人に留まります。日本においてエチオピア人の難民認定申請が認められたケースもわずかしか報告されていません。日本の難民認定制度に関しては、近年、難民認定申請数の急増が報道されていますが、難民認定されるべき人が不認定となったケースも多数あるとの指摘もされています。

日本の難民認定手続きにおいては、難民であることを証明する責任の多くが、事実上、難民認定申請者自身に課されていると言われています。当局から、出身国の人権状況の収集や、難民認定申請者本人の迫害経験をもとにした陳述書・意見書の提出などを求められることもあり、これらを難民認定申請者が自力で行うことは非常に困難であるため、弁護士を含む専門家による支援が必要とされています。オリックは、プロボノ活動の一環として、認定NPO法人難民支援協会と連携し、難民認定申請者の支援活動を行っています。

オリックの支援した難民認定申請者は、エチオピアにおいて迫害を受けていたため、日本へ入国した機会を利用して難民認定申請を行いました。その後、認定NPO法人難民支援協会が相談窓口となり、オリックが、ゴールドマン・サックス証券株式会社法務部とともに、当該難民申請者の支援を行うこととなり関連資料の収集、意見書等の作成、提出等の活動を行いました。

オリック東京オフィスからは、藤野将生及び加藤啓が当該申請者を代理して意見書等を提出し、杉田泰樹、ベン・スピッツ、片岡恵、ジャン・ルヤット(現ニューヨークオフィス)、及びカーステン・ブロムス(元インターン)が支援に加わりました。